格子多角形
格子多角形
定義《格子多角形》
座標平面において, 座標の各成分が整数である点を格子点 (lattice point) と呼び,
すべての頂点が格子点であるような多角形を格子多角形 (lattice polygon) と呼ぶ.
定理《格子正多角形》
格子正多角形は正方形に限る.
高校数学の問題
式と証明
問題《ブラーマグプタ=フィボナッチ恒等式》
次のことを示せ.
ただし, $\sqrt 3$ が無理数であることは, 証明なしに使ってよい.
- (1)
- $(ac+bd)^2+(ad-bc)^2 = (a^2+b^2)(c^2+d^2)$ が成り立つ.
- (2)
- $xy$ 平面において, 各頂点の $x$ 座標, $y$ 座標が整数である正三角形は存在しない.
解答例
こちらを参照.
図形と方程式
問題《三角形の面積の公式とその応用》
次のことを示せ.
- (1)
- 原点 $\mathrm O$ と点 $\mathrm P(a,b),$ $\mathrm Q(c,d)$ を頂点とする三角形 $\mathrm{OPQ}$ の面積は \[\triangle\mathrm{OPQ} = \frac{1}{2}|ad-bc|\] である.
- (2)
- 各頂点の $x$ 座標, $y$ 座標が整数であるような正三角形は存在しない.
解答例
こちらを参照.
三角関数
問題《ニーヴェンの定理》
次のことを示せ.
- (1)
- $n$ を正の整数とする. すべての実数 $\theta$ に対して $f_n(2\cos\theta ) = 2\cos n\theta$ を満たし, 最高次の係数が $1$ である整数係数の $n$ 次多項式 $f_n(x)$ が存在する.
- (2)
- 最高次の係数が $1$ の整数係数多項式 $\varphi (x)$ に対して, $\varphi (x) = 0$ が有理数解 $\alpha$ をもつならば, $\alpha$ は整数である.
- (3)
- 鋭角 $\theta$ に対して, $\cos\theta,$ $\dfrac{\theta}{\pi}$ が有理数になるのは, $\theta = \dfrac{\pi}{3}$ のときに限る.
- (4)
- 鋭角 $\theta$ に対して, $\sin\theta,$ $\dfrac{\theta}{\pi}$ が有理数になるのは, $\theta = \dfrac{\pi}{6}$ のときに限る.
- (5)
- 鋭角 $\theta$ に対して, $\tan\theta,$ $\dfrac{\theta}{\pi}$ が有理数になるのは, $\theta = \dfrac{\pi}{4}$ のときに限る. (ヒント: $\cos 2\theta = \dfrac{1-\tan ^2\theta}{1+\tan ^2\theta}$ を使う.)
解答例
こちらを参照.